今年(2024年)の干支にピッタリのシーホース(タツノオトシゴ)と名付けられたワイナリー

シーホースのレノン

エルサレムに拠点を構えるシーホース・ワイナリー

今年の干支である辰年にピッタリの、シーホース(タツノオトシゴ)と名付けられたワイナリーですが、タツノオトシゴに何か関連がある訳ではなく、『素晴らしい生き物』という意味合いを込めて名付けられているそうです。

エルサレム郊外に拠点を置くエステート・ワイナリーで、販売はイスラエル国内が中心であり、海外では現在のところドイツとスイス(そして日本)のみに輸出されている希少なワイナリーです。
多数のワイン評論家から高い評価を受けていまして、そのユニークなワイン造りとともに今後が大いに期待されるところです。

創設者のゼーヴ・ドゥニアは、元々はドキュメンタリー映画製作者

ワインのドキュメンタリー映画を作るため、4~5年に渡ってワイン業界の指導的立場にある人達との交流を重ね、そしてワイン造りも手伝っている内に
『自分がやりたいことはこれだ...』
と気づき、1999年に最初のワインをリリースする事になったのだそうです。何ともドラマチックな話じゃありませんか。そしてワイナリーが創設されたのは2000年の事。

映画製作のコンセプトも息づくワイン造り
毎年同じワインが造られるようにそのプロセスを管理しようという考えは持っていないようです。
『その年のブドウの品質と個性がその年のワインを形作る』というコンセプトのようで、同じワインでもヴィンテージが違えば別のワインと捉えた方が良いでしょう。

最初からオーガニックワイン造りが行なわれているのも特徴ですし、
さらに従来のイスラエルではメジャーな品種として取り上げて来られなかった(最近は様子が変わってきていますが)シュナン・ブラン、シラー、グルナッシュ、ジンファンデルそしてムールヴェードルといった葡萄品種が主流を占めているのもワイナリーの特徴となっています。

ワインの名前も個性的です。
もちろん葡萄品書の名前が付いたワインもありますが、中核のワインには、今は亡きワイナリーの職人の名前や有名なアーティストからとった名前が付けられています。
レノン、ジェームス、アントワーヌ、ヘミングウェイ.....みなワインの名前なのです。

そしてここでご紹介しますのはレノンと名付けられたワイン

そうです。ビートルズのジョン・レノンに捧げて付けられたものです。
オーガニックと銘打ってはいませんが、このワインに使われている葡萄は全て、エルサレム山脈(ジュディアンヒルズ)の標高700mに位置するバル・ギオラにあるオーガニックのエステート葡萄園で収穫されています。ジンファンデルを中心とした個性豊かな味わいにムールヴェードルとプティ・シラーが深みと複雑味を添え、エレガントでエキゾチックな味わいが広がり、フィニッシュには引き込むような魅力を放つ赤ワインに仕上がっています。

バランスの良い綺麗な飲み心地広がる赤ワイン
色合は明るさと深みのある赤味がかった赤紫で、少し茶色っぽさも漂います。
熟したプラムやチェリーが微かにジャムっぽさも漂わせながら、皮革や腐葉土をも匂わせる豊かな香りが流れます。
抜栓直後から全体のバランスは実に良く、とても綺麗な飲み心地広がる赤ワインで、しっかりと溶け込んだ穏やかな酸味に適度のスパイシーなニュアンスが重なり、これが直ちにふくよかな味わいへと姿を変えて、優しい品のある余韻へ繋がって行きます...

少し時間が経つと、澄んで綺麗なだけでは無い、複雑味やふくよかで厚みのある味わいが顔を出し、 これに遅れて現れる柔らかなタンニンの渋みが一層の深みを添えて魅力を放つのです。

※ イスラエルワインをお試しになりたい時には以下の関連サイトへお立ち寄りください。
 『イスラエルワイン専門の通販サイト|IJCMドットコム

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