地中海品種香るプサゴットのフルボディの赤ワイン

フルボディのプサゴット・ピーク

イスラエルのワイン造りで注目が高まる地中海地方のブドウ品種

そもそもイスラエルは地中海の東端に位置し、地中海性気候に加えてテラロッサ土壌が広く分布する環境がありまして、昨今のイスラエルのワイン造りの動向には、地中海地方のブドウ品種(主に、環境が似ている南フランスの品種)へ回帰する傾向が見られます。

ここで注目されている品種としては、
赤ではカリニャン、グルナッシュ、プティ・シラー、
ムールヴェードル、そしてシラー(シラーズ)、
白ではヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌなどが挙げられます。

当関連サイトで販売しているワインの中でもこれらの品種を使ったワインが徐々に増えていまして、今回取り上げているプサゴットのピークもこの範疇に入るワインです。

プサゴット・ワイナリーとピーク 2014の味わい

プサゴット・ワイナリーは、エルサレムから北へ25kmほどのジュディアンヒルズと呼ばれる丘陵地帯に拠点を構えるワイナリーです。
ちょっと前になりますが、米国の雑誌World Finance社からは『2019年のイスラエルのベストワイン生産者』として選ばれたりもしていまして、実は『最も成功しているブティック・ワイナリーの1つ』として、なかなか名の通ったワイナリーなのです。

そしてプサゴットのピーク2014は、シラー(42%)、プティ・シラー(42%)、ムールヴェードル(16%)のブレンドで、地中海エリアを強く意識して造ったワインだそうです。使われているブドウ品種が魅力的ですよね。

プサゴットのピーク

色合いは黒っぽさも漂う濃い赤紫色で、抜栓と同時にプラムやブラックベリーの濃密な果実香が広がります。
十分な厚み、深み、ふくよかさが漂い、かなり濃厚なフルボディの口当たりであり、時間の経過と共に様々な味わいが1つに溶け合って豊かな余韻が広がります。
ゆっくりとタンニンの刺激が湧いてきて、甘さと柔らかな苦みがバランス良く交じり合った何とも魅力的な果実味がチョコレートやココアのアロマを引き連れながら漂います。

プティ・シラーの濃い色合いと濃密な味わいが、これぞプティ・シラーと言う存在感を見せたかと思えばムールヴェードルの地中海のイメージを彷彿とさせる温かな風味が漂い、そしてシラーが少し南フランス寄りの味わいを匂わせながら透明感のある品の良さを添えて、これらが織りなす何とも魅力的なバランスを醸し出しているのです。

地中海品種香るプサゴットのピーク

幅広い料理と楽しめる豊かな飲み心地広の赤ワイン

ワインだけでも十分楽しめますが、何故か浮かぶ料理のイメージはジビエでしょうか。
香りのどこかにジビエに通じる物があるようです。
脂っこい料理でも負けることはありませんから、こってりとした肉料理とも楽しめるでしょう。
さらにどんな魚料理にも合いそうな印象で、地中海風パエリアが心に浮かぶのですが、これはムールヴェードルの温かな匂いのせいかも知れません。

時間の経過と共に益々濃厚で厚みのある味わいが広がって、バランスの取れた品の良さも見せながら、魅力に満ちた余韻が魅惑たっぷりに漂う何とも素晴らしい飲み心地が料理を引立てるのです。

豊かな飲み心地広がる赤ワイン

プサゴットも躍進を見せるDecanterにおけるイスラエルワインと
ジュディアンヒルズの評価

Decanter 2020 のテイスティングでイスラエルワインが高得点を取った事が報道されていまして、以下の6つのワインが取り上げられています。

  1. ヴォウト・ワイナリー カベルネ・フラン2017 95ポイント
  2. プサゴット・ワイナリー ピーク 2016 96ポイント
  3. シャイロ・ワイナリー モザイク 2017 95ポイント
  4. シャイロ・ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017 95ポイント
  5. チューリップ・ワイナリー ブラック・チューリップ 2017 95ポイント
  6. ヤルデン カベルネ・ソーヴィニヨン 2016 95ポイント

※ Decanter(ディキャンター)とは、世界的権威とされるイギリスのワイン専門誌です。

今回ご紹介しているプサゴットのピーク2014も、2019年もディキャンター金賞を受賞しています。このときは92ポイントでしたが、2020年では上述の如くヴィンテージ2016が96ポイントを獲得していまして、この得点はイスラエルワインでは過去最高だそうです。

イスラエルワインは、2019年のDecanter Awardsでは3つのワインしか金賞を取っていなかったのですが、2020年では6つに増えていることにディキャンター誌自身が記事の中で驚きを示していますね。
年を経ることに評価の高まるイスラエルワインの、さらなる世界での活躍が期待されるところです。

そして目に付きますのは、ヴォウトとヤルデンを除いて、あとはすべてジュディアンヒルズのワイナリーであるということでしょう。ジュディアンヒルズは最も古くからワイン造りが行われてきた地域の一つで、旧約聖書の時代より葡萄が育てられていたと言われています。
イスラエルで最も注目されているワイン生産地の1つではありますが、今後益々ジュディアンヒルズの評判が高まりそうです。

※ イスラエルワインをお試しの時は以下の関連サイトをご参照下さい:
 『イスラエルワイン専門の通販サイト|IJCMドットコム

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