在庫切れとなった後、今はもう販売していないのですが、倉庫に残っていた最後の１本である
カーメルのシングルヴィンヤード｜リースリング カヨウミの話です。
カーメルのリースリング カヨウミ
ワインの名前に付いているカヨウミとは、ごく少量の高品質ワイン造りを目的に2004年にイスラエル北部ガリラヤ地方に設営されたカーメル傘下の葡萄畑の事です。
標高750m以上に位置する、南東に面した斜面の葡萄畑で収穫された葡萄で造られていて、市場でも高い評価を得ているリースリング100%の白ワインです。
この地域の気候は年間を通して冷涼であり、冬にはしばしば雪に覆われます。地盤の表層は典型的なテラロッサ土壌であり、石を多く含んで水はけの良い地域です。丁寧に圧搾されたマストは、アロマティック品種であるリースリングの特徴を維持すべく、樽での香味付は行なわずにステンレスタンクにて低温発酵され、引き続きステンレスタンクで熟成された後に瓶詰めされています。
綺麗な酸味に重なるしっとりとまろやかな味わいが魅力
柑橘系のシャキッとした香りにスッキリとした酸、心地よい果実味の余韻が特徴的で、厳しい暑さが続く今の時期にピッタリのリフレッシュ感を与えてくれる辛口白ワインです．．．
元々はこのようなリースリングらしいしっかりとした酸味を備えている繊細な味わいでしたが、今ではこの酸味も幾分後ろに退いて、ボディ感を増した、しっとりとまろやかな落着いた表情を見せています。
これに遠くの方から透明感のあるライムやグレープフルーツの香りがやってきて、ほのかな甘みも匂わせながら品の良さを添えるのです。
ボリューム感漂う癖になる心地よさ
何しろリースリングはシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランに並ぶ白ワインの代表品種ですからね。
このワインも期待に違うことなく、リースリングの魅力でもある繊細な酸味を奥の方に漂わせながら、心地良い余韻が何ともエレガントな味わいを奏でています。
そして粘性も感じさせながら広がるしっとりと落ち着いたボリューム感が何とも魅力的な飲み口を漂わせ、癖になる心地よさを誘います．．．
カーメルのワインをお試しになりたい時には、以下をご覧下さい：
『カーメルのワイン一覧』
