ブティック・ワイナリーがゴラン高原で造る高品質赤ワイン

ゴラン高原で造られたペルターのカベルネ

T-セレクション|カベルネ・ソーヴィニヨン2016

今回ご紹介していますワインはペルター・T-セレクションのカベルネ・ソーヴィニヨン 2016。
イスラエルのノンコーシャワイン生産者であるペルター・ワイナリーがゴラン高原で造る赤ワインです。
ゴラン高原の北部、シリアとの国境近くにある葡萄園で手摘みで収穫されたカベルネ・ソーヴィニョン 100%のワインで、フレンチオーク樽で18ヶ月間熟成された後に出荷されています。

色は少し黒っぽさも漂う濃い赤紫色。
少しツンとくるニュアンスの樽香に森の香りが重なり、これに黒土のしっとり感に腐葉土を思わせるふくよかな土の香りがミネラル感をにじませて、抜栓直後からしっとりと落ち着いた雰囲気が漂います。

すうっと口の中で溶けていく口当たりに澄んだ酸味、タンニンの刺激と柔らかな渋みが絡み合い、熟した果実味がほのかにカカオのアロマを匂わせて、品良く纏まった優しい味わいが広がります。

とても繊細な口当たりで余計な物を感じさせない調和の取れた心地よさに溢れ、十分な深みと優しくも豊かな味わいの広がりを見せながら、充足感に満ちた余韻の輝きが何とも魅力的な飲み心地を奏でるのです。

充足感に満ちた輝きを見せるペルターのカベルネ
(充足感に満ちた輝きを見せるペルターのカベルネ)

ノン・コーシャワイン生産者の実情

ペルターはブティック・ワイナリーの部類に入るワイナリーであり、ノン・コーシャワインの生産者ですから、コーシャワインの需要が高いイスラエル市場にあっては最大でも100,000本/年間くらいが妥当な生産量といえるでしょう。

 ※ コーシャワインを造るのは手間、コストが掛かりますので、創業当初のワイナリーはほぼ全てノン・
  コーシャワイン造りから始めます。生産本数の割合とは逆に、イスラエルのワイナリーの8割程度は
  ノン・コーシャワイン生産者です。

市場ニーズを考えるとコーシャワインの方が良いわけですが、創業者のペルターはそんな市場のことには目もくれず、自分の造りたい少量ながらも高品質ワイン造りに専念していまして、ノン・コーシャの高品質ワインを市場へ送り出し続けています。

生産本数も少ない希少なペルターのカベルネ
(生産本数も少ない希少なペルターのカベルネ)

T-セレクション・シリーズの生産本数

このペルターのT-セレクション・シリーズは、生産量を抑え、高い品質が維持されています。
当店で販売して来たワインを見て見ますと、カベルネ・フラン2016は5,503本しか生産されず、シラーズ・グルナッシュ2016の場合は何と2,646本、そしてヴィンテージが2年ほど遡るシラーズ2014の生産量は2,917本でした。
カベルネ・ソーヴィニヨン2016の場合、エチケットに『 2147 out of 6386 』と記されていまして、ヴィンテージ2016の生産本数は6,386本であった事が分かります。

このようにペルターのT-セレクション・シリーズはどれも3,000本から6,000本程度しか生産されておらず、元々かなり希少な部類のワインです。そしてそんな中でさらに世界の市場での分捕り合戦をかいくぐりながら、はるばる日本にやって来たほんの僅かの赤ワイン達なのです。

もう飲めなくなるかも知れないペルターのカベルネ

日本でもその素晴しい味わいにファンも多いのですが、先日最後の1本が売り切れてしまいましてね。
現在新しいヴィンテージのT-セレクション・シリーズは造られていませんので入荷の予定がたたず、ひょっとするともう飲めなくなるかも知れないペルターのカベルネです。

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